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某所で新月予報を出している「星見当番」の裏日記。裏当番&裏テントチームが執筆を担当


by ura_hoshimi

「ざ・じーまみーず」あるいは食事当番の秋

久々に裏テント更新。更新をサボっている間も、
休日には食事当番によるオムレツ部、お針当番は針仕事をし、
裏当番は読み、歌当番は歌い、お庭番は植物の世話をする、
…というようにチーム全員活発に活動をしていた。

本日の日記担当は食事当番。
食事当番と、母者と「じーまみ」のお話である。

9月30日・金曜日の夜。
遅く帰宅したら、台所に何か妙なものが置いてある。
水を張った深鍋に、なにやらマメのような白い大粒のものが
沢山浮いている。「これは何であるか」と母者に問うたところ
「それは生落花生である」と母者。

「生落花生?」と食事当番。
「そうだ。今日掘りたてなのであるぞ。じーちゃんの落花生だ」

ここでいう「じーちゃん」とは、食事当番の実の祖父ではない。
母者の職場の近所で、野菜を作って売っている70代くらいの
じいさまがいるのだ。腰の曲がった、小柄なじいさまだそうだが
このじいさまが売る野菜は新鮮だし美味いし、というので
母者はたびたび買ってくるのであった。

「それで、この生落花生はどうするのでありますか」
「『じーまみ豆腐』を作るのだ!」と母者。
「『じーまみ豆腐』とは何でありますか」
「落花生で作る胡麻豆腐みたいなものだ!」と母者。

「…で、なにゆえ『じーまみ』なのでありますか」
「沖縄では落花生のことをじーまみと呼ぶのだ」
「はあ、ではこれは沖縄料理なのでありますか」
「さよう!」

…「じーまみ」は漢字では「地豆」と書くらしいです…

母者調べによる、「じーまみ豆腐」の作り方

・生落花生の殻を剥き、薄皮つきのまま一晩水に漬ける。
・翌日になったら落花生の薄皮を取り去る。
・最初に豆を漬け込んだ水は捨てないでおく。
(何か有効成分が溶け出しているらしい)

・生落花生1カップにつき漬け込み水4カップを加え、
ミキサーにかけてどろどろに粉砕する。
(ミキサーがなければ細かく刻んで擂鉢で擂る。
・晒し木綿などで、どろどろの落花生ペーストを絞り、
「落花生の豆乳」に当たるものを搾り出す。

・搾り出した「落花生の豆乳」に葛粉か片栗粉を混ぜ、
鍋に入れて火にかける。胡麻豆腐を作る要領で練り上げる。
・水で濡らした型に入れてさませばできあがり。

うちにはフードプロセッサーがあった筈だが見当たらず、
母者は果敢にも包丁とすり鉢すりこ木で挑戦。
時間はかかったけど、うまく「落花生の豆乳」作りに成功。
落花生の豆乳(落花生乳?)の見た目は本当にミルクだ。
舐めてみると、やや青臭い中にかすかに落花生の香り。
「じーまみ」のミルクだから、「じーまミルク」とでも呼ぶか。

しかし、母者よ。「じーまミルク」が随分沢山できましたが。
一体、どれだけのじーまみ豆腐を作る気でありますか。
「だって、買った落花生が4カップあったから」と母者。
「…全部使ったのでありますか」
「うん。だから水は16カップ。」は~は~じゃ~!!

母者は、料理の腕は決して悪くない。むしろ上手なほう。
でも、材料はあるだけ使う人…3200㏄のじーまミルク…
結局、その半量を使って母者はじーまみ豆腐を作り、
残りのじーまミルクは今、冷蔵庫の中で出番を待っている。

そして今朝。母者初挑戦「じーまみ豆腐」の試食。

「ざ・じーまみーず」あるいは食事当番の秋_c0054904_13234614.jpg


これがじーまみ豆腐だ!見た目は胡麻豆腐と変わらない。
口に入れるとほんのりピーナツの香り。
わさび醤油やしょうが醤油で食べてもおいしいけど
おやつ感覚で黄粉や黒糖をちょっとかけても美味。

「ざ・じーまみーず」あるいは食事当番の秋_c0054904_1325468.jpg


黒糖をかけてみた。罪深くも( ゚Д゚)ウマー
そうしてこれを食べた後、食事当番はじーまミルクを絞った残り
(つまりは落花生のおから、だね)を有効利用すべく
「じーまみおからと黒糖のマフィン」を焼きましたとさ。

「ざ・じーまみーず」あるいは食事当番の秋_c0054904_13282694.jpg


「おからのマフィン」で適当に検索して出てきたレシピを元に
大豆おからを「じーまみおから」に、白砂糖を黒糖に、
牛乳を「じーまミルク」に替えて作ってみた。

以下、分量覚書き。

無塩バター180グラム 黒糖140グラム 卵4個
薄力粉 500グラム ベーキングパウダー小さじ6
じーまみおから 180グラム じーまミルク おたま3杯くらい

普通にマフィンを作る要領で生地をつくって、
200度に予熱したオーブンで18分くらい焼いた。
レギュラーサイズの紙のマフィンカップで15個分できた。

焼きたてを早速食す。甘さ控えめ( ゚Д゚)ウマー

外側はカリカリと香ばしく焼け、中はしっとりふわふわ。
ほのか~にピーナツの香り。冷たいミルクと一緒にウマー。

「ざ・じーまみーず」あるいは食事当番の秋_c0054904_13411594.jpg


ところどころ黒糖の塊が残っているのもウマし。
(黒っぽく見えているのは干し葡萄ではないのだ)

「ざ・じーまみーず」あるいは食事当番の秋_c0054904_13402364.jpg


食べる途中ではっと気づいて、中の焼け具合を撮影(笑)。
黒糖の分量が控えめだからか、色は意外に薄い茶。

しかしこいつはハイカロリー。母者の計算によれば、
1個で300キロカロリー越えるかも、とのこと。
15個焼いて、両親と食事当番と三人で2個試食して
残りの13個はどうするか。全部自家消費したら太るぞ。

山分けして、月曜日にそれぞれの職場に爆撃決定。
危険物は速やかに処理するに限るww
というわけで、危険物処理班・女子部の皆様
明日はよろしくお願いしますのだ。
by ura_hoshimi | 2005-10-02 13:47 | 食事当番記す