某所で新月予報を出している「星見当番」の裏日記。裏当番&裏テントチームが執筆を担当


by ura_hoshimi

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「素朴なパン」

【食事当番記す】

京都旅行の話で書きそびれているのがあるのに、
裏当番はサボっていて食事当番ばかりが活動している。
春は食事当番が活動する季節なのだ(本当か?)

先週書いていた「素朴なパン」という名前のパン。
土曜にお店に行ったら置いてあったのだ。やったあ♪
さっそく三つ、買ってきた。


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ざっざっと成形して焼いたような感じで、いびつ。
小麦粉・塩・水・イーストだけでできているパンなので
「素朴なパン」という名前がついている。
薄めでパリパリした皮で、中身はしっとりもちもち。
皮目のところが香ばしくて美味。


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ひとつの大きさは、これくらい…といっても
食事当番の手は平均的な女性の手よりも大きいので
これでは実際の大きさがわからないかもしれない。
ええと、大体どのパンも底面積が文庫本の表紙くらいで
割と食べでがあります。どれでもひとつ105円。
3つ買っても315円。名前の通り「素朴な」パンであるせいか
こんなに美味しいのに申し訳ないような安さなんである。

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横に切れ目を入れて、具を挟んでサンドイッチにして食べる。
切ってみると、中はこんな感じで大きな気泡が沢山あって
炊きたてのご飯みたいにしっとりつやつやしている。
焼きたての時などじつにいい香りがして、このしっとりしたところに
顔をうずめて思い切り息を吸い込んでみたい、小さくなって
全身でここに飛び込んでころがってみたいと思うくらいだ。

切れ目を入れた「素朴なパン」の皮に軽く水をふって
オーブントースターで軽く温めなおす。

皮がパリっとして熱くなったら切れ目に小岩井バターを挟んで
引き続きトースターの中で保温しておいて、その間に具の用意。
鎌倉ハム…は食べきってしまったので赤身ベーコンを軽く炒めて
レタスと一緒に挟み、乱切りのコルニッションを添える。
巴里式サンドイッチから離れていくが、まあいいか。

そして最後に塩胡椒だけのオムレツを作って一緒のお皿に載せれば
食事当番好みの昼ごはん!となる筈が。


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…オムレツの成形に、失敗した。
見よ、この無残なる形状の「ぐじゃぐじゃ焼き」を。

敗因は、目分量で掬い取ったバター。
量が少なすぎて、フライパンの中でうまく卵が滑らなかった。
オムレツの表面を滑らかにするには、沢山のバターが必要なのだ。
(いつもは、15グラムずつに切れているバターを使ってた)

仕方がないのでその失敗オムレツを食べ、
サンドイッチとコルニッションを食べた。
パンはまだ余っているので、日曜に再挑戦しようと決めた。

ところで森茉莉の「巴里のキャフェ式サンドイッチ」であるが
本を読み返したらパンの切り口にはバターではなく、
マスタードを塗ってハムを挟むらしい。

実は食事当番、和辛子も洋辛子も苦手である。
山葵やホースラディッシュもダメというお子様舌。
普段のサンドイッチにも、マスタードは入れない。
しかしせっかく素朴なパンを手に入れたのだし、
本式に近い「巴里式サンドイッチ」を追求するには
やはりマスタードが必要なのではないかと思って
今日は壜入りの粒マスタードを買ってきた。

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フランス産粒マスタード。粒マスタードはこれしか置いてなかった。
うわーん、こんな大きな壜でなくって、小壜のでいいのに。
しかし、ラベルのデザインはなかなか素敵である。

お湯を沸かして紅茶を淹れ、蒸らしている間に
フライパンを火にかけ、バターをたっぷり溶かす。
まずは土曜日に失敗したオムレツに再度挑戦である。


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今日は、昨日よりも上手に焼けた。
サンドイッチが出来上がるまで置いておくと冷めてまずくなるので
フォークを手に取り最初にオムレツのみをやっつける。
(もともと食事当番は、オムレツはパンともご飯とも合わないと
思っているので、いつもオムレツを先に食べて、
それからやおら他の料理を作って食べるのである)

オムレツが美味しくできたのに満足して、お皿を洗って拭いて、
今度はサンドイッチにとりかかる。土曜と同じくパンを軽くあたためて、
切り口に少量のバターを塗ってから粒マスタードを少しだけ塗りつける。
本当はマスタードだけをたっぷり塗るのかもしれないのだが、
なにしろ辛子の味が苦手なのでバターも塗った。
そしてロースハムを挟み込んでコルニッションを添える。


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本日のメニュー、「素朴なパン」の巴里式ハムサンドイッチ。
粒マスタードも、恐怖していたほど辛くはなくて、よい香りがして
とても美味しかった。やはりマスタードは入れたほうがいいみたい。
香ばしい「素朴なパン」と粒マスタードとハム、コルニッションが絶妙。
ポット一杯のマスカットティーをお供に、大きなサンドイッチを丸ごとひとつ
一人で平らげてしまった。デザートにイチゴまで食べた。満腹。

(これが、ダイエットのためにジムに通い出した人間の食事かね…;
量が多いし、卵とハムで蛋白質はたっぷりだけど野菜が足りないし。)

さて、問題はたっぷり残っている粒マスタードをどうするか、である。
美味しいマスタードだということはわかったけど、あれを使い切るのは
大変な気がする。チキンのマスタード焼きでも作って、頑張って消費するか。
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by ura_hoshimi | 2006-04-16 18:02 | 食事当番記す

薔薇色と橄欖色

【食事当番記す】

この春は、まともな花見ができないで終わりそうなので
せめて、と思って先週末、花見弁当だけを作った。

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表テントに載せたのと同じ写真。
なんだか疲れていたので、簡単にサンドイッチとオレンジと、
近所の洋菓子店で買ってきた焼き菓子二つを詰めただけ。

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サンドイッチの具を求めてスーパーに行ったら、
「鎌倉ハム」のパックを見つけた。ロースとももハムがあったが
ロースを選んだ。「鎌倉ハム」と言えば森茉莉だ。
うちのあたりでも売っていたんだなあ。

鎌倉ハムを見つけたので、メニューの裏テーマは「森茉莉」に決定。
二つ割りにしたクッペに牛酪を塗り薔薇色のジャンボンを挟み、
イタリアのキャナアル(運河)のような鈍い橄欖(オリイヴ)色をした
コルニッションを添えてぱくつくのだ。

要するにクッペにバターを塗って薄切りハムを挟んだだけの
シンプルなサンドイッチに胡瓜の酢漬け―つまりはピクルス―を
添えたもので、巴里のキャフェで出される軽食なのだけど、
森茉莉流の漢字カタカナ混じりで書かれるとなんでこんなに
豪華で美味そうなものに思えるのだろうか。

森茉莉式クッペのサンドイッチを作るべく、食事当番も
コルニッション(ピクルス)と牛酪(バタ)を買った。
いつもは黄色いパッケージの雪印バターを買うのだけど
(小分けタイプがあって、使いきりやすいからである)
今回は小岩井の発酵バターを選んでみた。
この古風な赤いパッケージと「小岩井」というところが
近所で手に入るバターの中でもっとも森茉莉的だと思ったので。

さてクッペは近所のパン屋には売っていないけれど
食事当番気に入りの、バゲットがとてもおいしいパン屋で
たまに「素朴なパン」という名前の不定形なパンを売っている。
バゲットと同じ、小麦粉と水とイーストと塩だけの生地を使って
いびつな四角や三角にざっと成形して粉を振って焼いてある。
ひとつひとつは大きめなクッペと同じくらいのヴォリュームで
噛むと香ばしい粉の味がして、大きな気泡があいてたりすることもある。
このパンの横腹に切れ目を入れて、色々挟んでサンドイッチにすると
ちょうど一人前のお昼ご飯になるのだ。

ところがお店に行ってみると、「素朴なパン」はなかった。
ではバゲットは、と思うとこれもない。菓子パンばかりがある。
当番は土鍋で炊いたご飯のような、香ばしくて余計な味つけのない、
素材としてのパンが欲しいのに、巷では菓子パンばかりが人気のようで
以前はバゲットが看板商品で、予約して買いに来る客がいた位のその店も
最近ではバゲットを焼かない日もあるみたいだ。はなはだ残念である。

やっと細長い型で焼かれたイギリス食パンを見つけたので、
(これもこのお店の看板商品。焼きたては何もつけなくても美味。
食事当番はこれの薄切りでイギリス風トーストを作って楽しむ)
頼んで一斤を12枚にスライスしてもらった。

帰ってきて、卵を五個茹でてつぶし、卵サラダのサンドイッチと
胡瓜のサンドイッチと、鎌倉ハムのサンドイッチをこしらえた。
「橄欖(オリイヴ)色のコルニッション」を乱切りにして添える。

ピクルスのこの鈍い緑色を「イタリアの運河の色」と称し、
「運河」と書いて「キャナアル」「橄欖」と書いて「オリイヴ」と
ルビを振る森茉莉のセンスが、食事当番は大好きである。
特に「橄欖色」というのは本当に綺麗な文字、綺麗な色だと思う。
漢字そのものが古風な四角いカットの宝石のように見える。

ちょっと脱線するけれど、森茉莉が色について書くときに使う漢字は
どれもとても綺麗だ。食事当番が好きな「森茉莉的色の名前」は―

薔薇色。菫色。葡萄色。そして橄欖色。
植物の名前を借りた色たちは、どれも漢字が本当に綺麗だ。

スパイスの色もある。肉桂色(と書いてシナモンいろと読む)。
胡椒色(多分、粉に挽いた黒胡椒の色で、黄色みのある灰色に
黒の粒粒が混じったような感じを指して言うのだと思う。
ツイードの上着やスカート、ネップ糸で編んだスウェータァ
―スウェータァも森茉莉的表記である―なんかにありそうな
渋くてお洒落な色を連想する)

昔ながらの日本の色名も、森茉莉によって書かれると
また素敵なものになる。胡粉色。挽茶色。鬱金色。
古い日本の色名と外国の色名が混ざって出てくるとまた素敵で
お納戸色には「ブルウ・マリイヌ(海軍の青)」と但し書きがつき、
スカーレット(明るい鮮やかな緋色)は「猩々緋」と説明される。

森茉莉が書く着物の思い出にはよく「ときいろ」という色が登場するが
よく女性の着物の裏地や襦袢、しごきに使われた色だったからだろう。
トキ―ニッポニア・ニッポン―の風切羽のような、明け方の空のような
やさしい黄色みがかった薄紅色を指す言葉。

「トキ」にあてる漢字は「朱鷺」と「鴇」の二種類あり、「ときいろ」も
両方の表記があるが、森茉莉が「ときいろ」を出すときは
決して「朱鷺色」とは書かない。必ず「鴇色」と書く。
「鴇色の紋綸子」と言った調子である。その「鴇色」が
ひどくやさしく柔らかい感じがする。絹織物を染めたものなら
「朱鷺」じゃなくて「鴇」という感じだなあという気がする。
明け方の東の空の色だったら翼を広げたような「朱鷺」でいいけれど。

食事当番は、そんな漢字遣いをする森茉莉が大好きなのだ。

―脱線終わり―

天気が思わしくなかったので、撮影が終わったらすぐ、
バスケットを抱えて室内に退却した。そうして紅茶をそそぎなおし
やおら「ご苦労様」と自分に挨拶をして、サンドイッチに取り掛かった。
合間合間に紅茶を飲み、コルニッションを齧る。コルニッション大好き。
あっという間になくなってしまう。

サンドイッチを食べてしまうと、ナイフでオレンジを切って食べた。
―この「オレンジ」も「橙」と書いて「オレンヂ」とルビを振ると
たちまち森茉莉的になってくるというものである。普通のネーブルで、
「ギの云ってたsanguine(サンギン)」でなかったのは残念である―

そして、焼き菓子。ダックワーズひとつと、乾イチヂクの入ったケーキ。

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こんな、天板に大きく焼いて切り分けるような素朴なケーキで、
ちょうど無花果が入っているあたりにみそピーを入れたのを
作ってみたい、と危険なことを考える。

今度、幸運にも「素朴なパン」を捕獲できたら、
また薔薇色のジャンボンとオリイヴ色のコルニッションで
サンドイッチを作ってみようと思う。
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by ura_hoshimi | 2006-04-12 22:15 | 食事当番記す

成分解析・裏テント篇

【代表して裏当番、記す】

表テントでも書いた「成分解析」を裏チームでもやってみた。

裏当番の成分解析結果 :

裏当番の62%は明太子で出来ています。
裏当番の19%は信念で出来ています。
裏当番の9%は鉄の意志で出来ています。
裏当番の5%は砂糖で出来ています。
裏当番の2%は言葉で出来ています。
裏当番の2%は赤い何かで出来ています。
裏当番の1%は海水で出来ています。

意外にも、裏当番の主成分は明太子であった!
ぐにゃぐにゃでぶよぶよしてるけど、ピリリと辛い唐辛子味。
ひと腹でご飯三杯はいけますぜ。なかなかオツな成分構成である。


お針当番の成分解析結果 :

お針当番はすべて陰謀で出来ています。

怖い、怖いよ!でもそうじゃないかと思ってたよ!!
裏チームの中で、お針当番が一番「オンナ度」が高くて、
そして一番怖いヤツなんだよ!!


食事当番の成分解析結果 :

食事当番の92%は希望で出来ています。
食事当番の6%は睡眠薬で出来ています。
食事当番の2%はやらしさで出来ています。

裏チームの中では比較的穏健派の食事当番。
そもそも自分好みの食事を作って食べて満ち足りていれば
そんなに過激な人物になるわけがないのである。
この成分解析も、まあまあ穏やかな感じが出ていて大変よろしい。


お庭番の成分解析結果 :

お庭番の57%は世の無常さで出来ています。
お庭番の28%は媚びで出来ています。
お庭番の9%は食塩で出来ています。
お庭番の3%はビタミンで出来ています。
お庭番の3%は蛇の抜け殻で出来ています。

最近なかなか出番のないお庭番。
春になったのでそろそろ活動再開かと思われる。
ほぼ六割が世の無常さで出来ていたとは初耳である。


歌当番の成分解析結果 :

歌当番の46%は言葉で出来ています。
歌当番の23%はビタミンで出来ています。
歌当番の9%は気合で出来ています。
歌当番の7%は愛で出来ています。
歌当番の7%は勇気で出来ています。
歌当番の6%は情報で出来ています。
歌当番の2%は信念で出来ています。

表テントでは「音楽の小人」として知られている歌当番。
この解析結果、歌当番じゃなくて歌そのものの成分としても
読めそうなところが興味深いな。

歌は言葉であり、ビタミンであり、気合であり愛であり、
勇気であり情報であり、そして信念なのだ。


表テントでは正規のHNで解析したが、裏テントでの通称
「表当番」でも解析してみよう。

表当番の成分解析結果 :

表当番の86%はやらしさで出来ています。
表当番の13%はアルコールで出来ています。
表当番の1%はやましさで出来ています。

…もはや何も言うまい。

ついでにお針当番の秘蔵っ子二人も解析。
ほとんど忘れ去られているが、史さんのフルネームは甲野 史という。
名前の漢字だけ見たら男に見えるような名前にしたくて選んだ。
何か代々商売をしている、それも「本家」とかいう位置にある家の
跡継ぎの長男出生を望んでいるところに生まれた長女で、
長男につける筈だった名前の一字を取って名づけられたという設定。
(男だったら史人―ふみひと―と名づけられる予定だった)

ちなみにすずさんのフルネームは鷹宮 すずと言う。
これは単に、「宮」の入ったお嬢さんっぽい苗字にしたかっただけ。


甲野史の成分解析結果 :

甲野史の40%は欲望で出来ています。
甲野史の23%は記憶で出来ています。
甲野史の9%は果物で出来ています。
甲野史の9%は理論で出来ています。
甲野史の8%は宇宙の意思で出来ています。
甲野史の8%は苦労で出来ています。
甲野史の2%はスライムで出来ています。
甲野史の1%は大人の都合で出来ています。

なかなかおどろおどろしい成分で、よろしい。
8%の苦労と1%の大人の都合が泣かせる。

鷹宮すずの成分解析結果 :

鷹宮すずの58%は罠で出来ています。
鷹宮すずの17%は厳しさで出来ています。
鷹宮すずの7%は努力で出来ています。
鷹宮すずの7%は乙女心で出来ています。
鷹宮すずの6%は運で出来ています。
鷹宮すずの3%は砂糖で出来ています。
鷹宮すずの1%は赤い何かで出来ています。
鷹宮すずの1%はビタミンで出来ています。


58%が罠!17%の厳しさ!7%の努力と乙女心!
すずさん、やっぱり恐ろしい子!!((((;゚Д゚)))
さすがは100%陰謀で出来上がっているお針当番が
最初に惚れ込んだ秘蔵っ子である。
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by ura_hoshimi | 2006-04-06 22:12 | 裏チーム入り乱れ