某所で新月予報を出している「星見当番」の裏日記。裏当番&裏テントチームが執筆を担当


by ura_hoshimi

オトウトとその姉

【お針当番記す】

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「こんばんは、オトウトです。やっとまともな服を誂えてもらえました。
初夏だからセーラー服なんだそうです。」

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「本当はセーラーハットも誂えてもらえる予定だったのですが
間に合いませんでした。いつになったら出来上がるのでしょう。
それに、なぜこの服は男の子用なのでしょう。オトウトは女の子なのに。」

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「それは貴方が私の弟だという設定だからよ。
中身が女の子でもここではあなたは男の子なの」

「この人はおねいちゃんといいます。この家の先住民です。
おねいちゃんが言うには、オトウトはおねいちゃんのものだそうです。」

「誰に向かって話しているの貴方は。
ところでお姉ちゃんとか弟っていうのは続柄であって
個人名じゃないんですからね。」

「…オトウトはおねいちゃんのオトウトでしょう?」

「いや、だから…あなた『血縁関係』ってわかる?」

「けつえんのかんけいですよね」

「解ったふりをしない!つまり私たちはきょうだいなの。家族なの。」

「オトウトとおねいちゃんはとくべつなかんけいなのですね。」

「単純に同じ親から生まれた(…多分ね)子供どうしっていうことよ。」

「先住民とオトウトは他人じゃないってことですね」

「…先住民じゃなくてお姉ちゃんと呼びなさい。」

「だっておねいちゃんは個人名じゃないと先住民は言いました。」

「先住民も個人名じゃないわ!あなたは私の弟なんだから
私のことは敬意を込めてお姉ちゃんと呼びなさい。」

「オトウトはけいいをこめておねいちゃんのものですよね?」

「…(この子、イワンって名前にした方がいいんじゃないかしら)…。」

「ねえ、けいいをこめておねいちゃん。」

「やっぱり敬意は込めなくていいわ。」

「ねえおねいちゃん。」

「何かしら。」

「お帽子、かぶらない方がおねいちゃんの綺麗なお顔がよく見えますよ。」

「弟、あんた馬鹿だけど正直じゃないの。」

「オトウトは正直です。だからそのお帽子をオトウトにください。」

「だめ。」

「けち。」

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「色が違うからかぶると変だよって言ってるのに。」

「女の子の服を着られないならせめてちゃんとお帽子がほしいのです。
オトウトは本当はおねいちゃんみたいに女の子らしい服が着たいのです。
おねいちゃん!お洋服代わってください。」

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「…………」

「………………」

「おねいちゃん、若返りましたね。」

「弟、りりしさが増したわね。」

「お洋服、お返しします。」

「それがいいわね。」

次回、「オトウトに似合う女子服を考える」交互着たい乞う御期待。
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by ura_hoshimi | 2009-06-22 23:24 | お針当番記す